今回の就職活動を通して、いくつかの紹介会社より、いろいろの案件を紹介されました。にもかかわらずなぜか興味が持てませんでした。振り返ってみれば、それは自分に原因があったからなのです。
はじめて会う方に、こんなことを言ったら恥ずかしい、どうせ無理だろう、もう遅いだろうと、こころの扉を開けないでいたのです。高校生のころ、救命病棟ナースのドラマを見てナースに憧れた私。看護師になったきっかけを聞かれて、ふっと答え、笑って流そうとしましたが、プロのコンサルタントはそれを見逃しませんでした。
コンサルタントの方がお手伝いした色々なナースの方の実例を聞かせていただき、どんどん勇気がわいてきたのです。以来、私は少しずつ自分の気持ちに素直になることができました。そして、就職して挫折するまで、気がついたら2時間あまりすべてをさらけ出していました。
実は、そのキャリアコンサルタントは、私とそう歳の変わらない女性です。人材紹介会社のコンサルタントとしての経験も、5年程度と伺いました。決してベテランの域というものでもありませんが、私に対する真剣なまなざしが、私の心を開かせてくれたのかも知れません。
病棟といっても、内科病棟の経験がほとんどで、再就職では6ヶ月しかもたなかった私が、ひとりでは大学病院の救命センターを希望するなどとは考えもしませんでした。
しかし、彼女は笑ってまずは探しましょうといってくれました。そこからのアクションが速かったですね。すぐに可能性のありそうな病院をリストアップしてくれました。
それぞれの案件で、勤務条件や職場の雰囲気など気になることを指摘すると、すぐに調べてくれました。個人では、なかなか聞けないことも、うまく聞いていただき、ターゲットを絞り込むことができました。この時点で、紹介会社の情報力というか、機動力をあらためて認識しました。とても自分一人ではできないことでした。
また、ターゲットを絞り込む段階で、先方に聞くべきことや、リスクなどもアドバイスしてくれました。もともと、紹介会社の方々は、看護師でもないのに何が分かるのだろうと思っていました。ところが、キャリアコンサルタントとしての専門性と看護師としての専門性はまったく異なるものとこのとき初めて知ったのです。
また、彼女がいないときには、別の方が進んで的確に対応してくれる機動力とスピード力は会社全体に行き渡っていて、その組織力には感銘しました。
看護師不足のなか、いつでも仕事は見つかると思っていた私。むしろ看護師国家試験に受かり、資格者として高い給与をもらうのは当たり前と考えていた私。
そんな私を目覚めさせてくれたのも彼女でした。基本的な考えとして、就職については雇用する側であればどのような方を採用したいか考えなければならないこと、そして仕事を探すのではなく、看護師としてキャリアをどう構築するかを考えるべきことを示唆してくれた。
一方で、彼女はまさに二人三脚で私の活動を支援してくれました。看護師としてのプライドを全面的に受け入れる一方、仕事を探すことの謙虚さを自ら行動で示唆してくれました。